風景を主とする絵画『風景画』。
しかし、風景画と一口にいっても、描かれているものには様々な特徴があります。
こちらでは、そんな風景画についてご紹介します。
風景画というのは、風景=目に見える様子や景色を表現している絵画のことです。
西洋では、古くはエジプトやアッシリアの時代から、人物を中心とした構図の背景として用いられてはいましたが、風景画として風景だけを描いた絵が発展したのは14世紀から始まるルネサンス期からでした。それに比べて、東洋の中国では3世紀に始まる六朝時代からすでに山水画が描かれており、風景を描くことは遣唐使や遣隋使によって日本へも伝わっていました。
この差は、西洋では古くから人物を中心とした芸術傾向があったのに対して、中国や日本では古くから人物画の他に自然を敬い、芸術に取り入れていたという背景から生まれたとされています。
西洋の風景画を5つのものに分類して紹介しているのが、イギリスの美術史家のケネス・クラークです。
彼の風景画の分類は、以下のものになります。
時代や背景などによってそれぞれに表現が変わり、楽しめます。
この分類の中で、現代の風景画としては、「理想の風景画」と「あるがままの自然風景画」が多く見受けられます。
例えば、私たちが学校の宿題や授業などで描く風景画は、「あるがままの自然風景画」といえるでしょう。
西洋の景色から、日本の景色まで、様々な風景が描かれた風景画は私たちの部屋を素敵に彩ってくれる絵画です。
寝室はもちろん、玄関や廊下などの様々な空間にもおすすめです。
当店でも、おしゃれな風景画を販売しております。
明るくて楽しそうな雰囲気の風景画から、落ち着いた雰囲気のものまでございますので、風景画のご購入をお考えなら、是非ご覧ください。
さらに、風景画以外にも、動物絵画や版画、現代アート、静物画など絵画に関する作品を取り扱っておりますので、お気に入りが見つかりましたら是非お買い求めください。
落ち着きがあり、私たちの生活に沿った絵柄を楽しめる『静物画』。
こちらでは、そんな静物画のことについてご紹介します。
静物画は、西洋絵画のひとつであり、静止している自然物や人工物(切花、果物、死んだ魚、食器、楽器、本、骨、貝殻など)をメインとして描いている絵画です。私たちの生活で身近なものをモチーフとしている場合が多く、動かないものを机の上などに好きなように配置して描いています。生きたままの生物や、大地に根を下ろしている草花を主役として描くことはあまりありません。
静物画は、古代ローマ帝国時代の頃から見られ、ポンペイの遺跡から静物画の壁画が見つかっています。しかし、その後静物画が静物画として発展を始めたのは15世紀に入ってからのことで、宗教壁画や挿絵などの一部から発展していったとされています。静物画として楽しまれるようになったのは、17~18世紀からのことです。
さらに、現代に至るまで西洋美術にも大きな影響を与えたと言われております。
静物画を分類として見ると、花束や朝食画、晩餐画、台所画、ヴァニタスがあります。
お部屋へ飾る静物画をお求めなら、当店へお越しください。
当店では、アクリル絵の具で描かれた明るい雰囲気の絵画から、油絵の深みと透明感のある色彩の絵画なども販売しております。
絵画のほとんどは、繊細に描かれた肉筆画です。果物や置物をモチーフにした静物画は、落ち着いた雰囲気が、玄関や廊下などのスペースにふさわしく、かわいくて愛くるしい動物画は、贈りものや子ども部屋に飾る絵画としてもぴったりです。
また、当店では手作りのオリジナル額でお渡しする作品もあります。
通販にてご購入いただけますので、お気軽にご注文ください。
版画の定義としては、「版」となるものにインクをのせて「紙など」にプリントしたものを『版画』と呼びます。例えば芋に彫刻刀などで彫って刷れば「芋版」になりますし、銅板に彫れば「銅版」になります。
プリントするものも紙だけとは限りません。自分のアイディア次第で表情を変える版画は、とても自由で魅力的です。
版画は出来上がるまでに絵を描く・製版・刷りといったいくつかの工程を経て完成します。そのため版画が画家の表現手段のひとつとなるまではそれぞれの工程を専門の職人が分業して作っていました。
古くから様々な技法で制作され、長い歴史の中で多くの人々に親しまれてきましたが、20世紀に入り制作部数の限定・番号づけ・画家の直筆によるサインといった形が確立し、唯一無二のアートとして価値をもつようになりました。
もっともポピュラーな版画の種類としては
といった具合に、「版」となる材料の名前で種類分けることが多いです。
さらに版画を刷る技法を知れば、版画の面白さに引き込まれることでしょう。
■木版画
木版画は木の板を彫刻刀で彫り、出っ張った部分に水彩絵具を刷毛でひき、バレンで紙に刷りとる技法です。
浮世絵などで知られており、日本人には一番親しみのある技法です。
■銅版画
銅版画は0.8ミリ程の厚さの銅板を工具で彫ったり、腐食液を使って線を彫り、へこんだ部分にインクを詰めて、プレス機の強い圧力で刷る技法です。とても繊細な線や細かい表現ができます。
■リトグラフ
リトグラフの「リト」とは「石」の意味で、「石版画」と日本語訳される場合もあります。
昔は石に絵を描いていましたが、現代ではアルミ板を使用することが多いです。そのため「平版」と呼ばれることもあります。
クレヨンなど油性の性質のもので絵を描き、アラビアゴムや薬品を塗って油が水をはじく原理を利用して刷る技法です。絵画的なタッチを楽しむことができます。
■シルクスクリーン
シルク(絹)の布に紙を貼ったり、乳剤やニカワで目止めをして描写しインクを引くと、目止めしたところ以外が紙に刷り込まれる技法です。「セリグラフ」と呼ばれることもあります。写真を使った表現などに多く見られます。
版画は種類も多く、技法を知っていればさらに楽しんで見ることができるでしょう。
当店は絵画専門の通販サイトです。かわいい動物の版画も取り扱っており、作品を拡大して見たり額装された状態も確認することができます。贈りものとしてもおすすめです。ラッピングも承っていますのでご遠慮なくお問い合わせください。
西洋絵画は、敷居が高そうに感じてしまうという方もいらっしゃるかもしれません。
こちらではその敷居を少しでも低く感じていただけるように、西洋絵画の歴史についてご紹介します。
現在発見されている絵画の中で最も古いものは、フランスのショーベ洞窟に描かれた約3万2千年前のものです。
その後、古代ギリシャ・ローマ文化の中で「肉体的・精神的に完璧な人間」を表現する芸術が花開きました。
その後、キリスト教の台頭により、絵画は長らく神に捧げるものという認識でした。
また、絵画技法としての版画が始まったのもこの時代と言われています。
ルネサンスの3大画家はレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロと言われています。
ルネサンス以前の絵画が神ありきの世界だとしたら、ルネサンスはその考え方から抜け出した時代です。
14世紀頃から絵を通して個人の人間性や科学的な技法によって絵画が描かれるようになり、数学的・建築学的な手法が取り入れられるようになりました。
革命とも言われるルネサンス以降の芸術家達は、ルネサンスを意識しつつもどうにかルネサンスを脱却しようとしてもがいていました。
画家達は人間世界に目を向けるようになり、影の強調や脱神話的モチーフといった脱ルネサンスを掲げていきました。
現在でもルーベンスやレンブラントといった画家が有名です。
当時絵画は購入販売するものではなく、貴族がパトロンとなり援助を受けて描かれるものでした。
それまでの絵画はほとんどが教訓的な意味合いでしたが、フランスの貴族文化を背景に生まれたロココ派は、絵画を訓示から楽しみ・享楽へと変えていきました。
そのため、スポンサーの意向が強い絵画が次々に生み出されていきます。
ロココ派に対抗した新古典主義はフランス革命後に派手な貴族的趣味のロココ派を否定し、ギリシャ・ローマ的な芸術の復権運動を起こしました。
19世紀は世界的にも時代の流れが速くなっていった時代です。
アカデミズム的芸術だった新古典主義に対し、美の基準は人それぞれであるとしたロマン派、それまで絵画の世界で描かれることがなかった農民の存在を明らかにした写実派、自然風景の中で刻々と変化する光を表現しようとした印象派、あるものを描くだけでなく、自己表現のツールにしようとしたポスト印象派、19世紀から20世紀に移行する中で世紀末的な空気、幻想的な観念を描いた象徴主義が主な流れとして挙げられます。
1914~1918年まで続いた第1次世界大戦は、絵画の世界にも大きな影響を与えました。
エコールド・パリ、ダダイズム、シュルレアリスムなどに始まり現在でも様々な現代的潮流が生み出され、絵画史として混沌としている時代を迎えています。
これ以降の絵画がどのようなものであったかを結論出すにはまだ時間が必要なのかもしれません。
現在では絵画は身近な芸術として楽しめるものとなっています。
当店でも通販でご購入いただけますので、身近に絵画の世界を楽しんでみませんか。